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2016年02月15日の記事は以下のとおりです。

先住少数民族の兄弟姉妹への支援活動

先住少数民族の兄弟姉妹への支援活動―ミンダナオ島へ行ってきましたー

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カリタスドンボスコスクールでは、今年のドンボスコのお祝い日(創立記念祝いを含めた)は、例年と少し違ったプロジェクトをしました。
バザー、ゲーム、巨大滑り台、飲食物、生徒会主催の夕べの集いなどから上がる収益金を全て、ミンダナオ島の先住少数民族の兄弟姉妹のために寄付すると決めました。ミンダナオ島の先住民族はLumadと大きなグループでは呼ばれています。今回はその中の3つの部族共同体を訪問しました。担当したのは、生徒会副会長と生徒会顧問の教員(本校卒業生)、そしてシスターモニカ浜崎です。
ミンダナオ島に詳しく、Bukidnonという地域出身のFr.Marioが案内して下さいました。
早朝便でマニラからカガヤンデオロ空港に8時に到着し、神父様の家族の車で途中幾つかの場所に立ち寄りながら、5時間あまりのドライブ。3時に山の麓まで来ました。ここが一つ目のミッション。山道を歩くしかないので、岩のゴツゴツした道を子供たちへのビスケットを持って、1時間ほどひたすら歩きました。どこを見ても山、やま。雲がとても近くに見えました。村に着くと、部族の人達が皆で歓迎してくれました。学校はまだ5年 生までしかないのですが、同じ部族の教員がすでに養成されているため、部族特有の文化、習慣などが継承されていました。子供達の教科書や学用品のために寄 付を渡しました。子供達と先生が部族のダンスをしてくれましたが、その意味は、「あなた方を受け入れます。自分達の部族の夢を実現するために、共に歩む人 として」ということだそうで、ダンスの輪に本校教員も入りました。
2つ目のミッションは、車でさらに2時間。8時頃小教区に到着。野菜の苗床、有機農業のための寄付を届けました。丁度私達の到着前日に青年達が収穫をしたばかりで、カボチャ、青菜、トマトなどをいただきました。夕食はご飯と採れた野菜のソテーだけでしたが、新鮮な野菜はとても美味しかったです。
3つ目のミッションは、また別の部族とビサヤ地方の人々が共存しているコミュニティーです。そこでは、川のダムが壊れたままになっているため、生活用水を確保するのに大変苦労していました。そのダムの修復のために寄付を渡しました。ダムが修復されれば、200メートル下へと流れる水路を通り、重力を利用したポンプが働き、水は絶えることなく供給されるはずです。(しかし、飲用水ではないので、まだ問題ですが)人々は手を叩いて喜んでいました。

例年ドンボスコのお祝いの後、収益金はそれぞれのクラスで分けられ、年度末 のお楽しみ会などに使用されていました。今年度からこの様に使用方法を変えた事で、よりたくさんの収益があがり、生徒、教職員はもちろん、保護者、訪問者 にも先住少数民族について意識してもらう機会となりました。
巡っている道中、車の中ではすでに月曜日に朝礼で発表するためのプレゼンテーションの準備を進めました。
朝礼でレポートを聴いた生徒達は、自分達の活動がこの様に人のためになった事をとても嬉しく、誇りに思うと言っていました。これこそ、カリタスボスコニアンの精神です。

学んだ事は、教会の役割は、部族の人達を社会から離すのではなく、共存を目指すこと。先住民族の人達は、"個人的なもの"という感覚はなく、"みんなのもの"という感覚で生きているという事。想像できないくらいエルニーニョがとても顕著で、山奥以外の畑はトウモロコシもサトウキビも殆ど枯れて、何も期待できない様な悲しい状況でした。気候、環境により関心をもつことができました。

直接出かけて、直に人々と関わった3人だけでなく、学校全体で活動を共有できた事に感謝!今回のミッションをガイドして下さったサレジオ会マリオ・バクリッグ神父様に感謝!

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