出来事 その2 畑で育ったカサブランカ
- 2021/07/14 16:43
畑で育ったカサブランカ 宮崎修学志願院
修道院の聖堂に「オリエンタル・ハイブリッド系 コンカドール」というカサブランカが飾られました。ドンボスコ保育園の畑で大きくなった花でした。ちょうど、召命の9日間中に咲き、その見事な花は私たちを楽しませてくれました。この花が咲くまでのいきさつは実に素晴らしいものでした。
今年の春、ドンボスコ保育園の裏の畑の一角に何やら、もこもこと伸びたって来るものがありました。何もない畑に生え始めてきたその植物は何だろう・・・と。そうこうしているうちに5月ごろ、これは百合だとわかりました。日を追うごとに大きくなり、6月10日頃、切って修道院の聖堂に飾りました。一本の茎に14の花芽がついています。6月15日に最初の花が開き、24日にすべての花が開花したのです! それはただの百合ではなく、あのカサブランカ。名前は「オリエンタル・ハイブリッド系 コンカドール」というものだったのです!
ドンボスコ保育園のシスターが保育園の畑に毎年、百合が出てきては枯れて花も開かなかった様子を見てきたそうですが、昨年の秋、栴檀(せんだん)の木の落ち葉があまりにも多くて、ゴミに出すには…と思い、考えた末に、畑の一角に葉っぱを積み上げたそうです。結果的には、それが腐葉土になり、土地が肥えてきたのでしょう。今年は、茎が太く、どんどん成長して、きっと大きな花をつけると思い、志願院の聖堂に持って来てくれたのでした。町で買えば相当なお値段になりそうな、立派なカサブランカでした。
何よりも、ドンボスコ保育園の腐葉土で育ったお花です。毎日、その花の変化を眺めては感動し、神さまの慈しみを感じた召命の9日間でした。神様、ありがとう。そして、聖母マリアさま、私たちと共に歩む新しい志願者が与えられますように。
宮崎修学志願院