- 2020/07/02
- まなざし
生命の泉
イエスのカリタス修道女会の初期時代、昭和15年の秋頃から
救護院の子ども達と修道者、志願者が田野の分院で生活していました。
その時恩人が現れました。
それは、田野で生活されていた永田様ご家族。
永田様もM様と共同で資金を出し合って掘った井戸を、ご厚意により
救護院の子ども達と、修道者、志願者たちに使わせてくださった。
これは閉鎖される昭和21年10月まで使わせていただいた。
救護院の子ども達、修道者、志願者の命は、
この水によって生かされたと言っても過言ではない。
まさに「生命の泉」でした。
井戸があったところから、救護院までは少し距離がありましたが、
志願者たちが、つるべで水を汲んで桶に入れ、荷い棒で
毎日運んでいました。その姿を見た方々から「水汲み少女」と呼ばれていたそうです。
この井戸の管理者だった息子様が先日帰天され、通夜及び葬儀に参加し、
感謝の祈りと、永遠の安息、ご遺族のために祈りを捧げました。
中央男性が、井戸管理の息子様(帰天された方)。
「生命の泉」の井戸と、設置された立札。
沢山の方に支えられて、初期時代を乗り越えました。
「神の計らいは限りなく、生涯私はその中に生きる。」
人びととのかかわりの中で私たちは生活します。
頼り頼られながら、毎日を豊かに生活していきたいものです。