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第15回 ドン・ボスコと名犬グリージョ
イエスのカリタス修道女会 シスター井口みはる |
2015/4/16更新 |
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みなさん、こんにちは。
ドン・ボスコは1934年4月1日に列聖されていますが、この日はその年の復活の主日にあたっていました。十字架につけられて亡くなられたイエス・キリストが復活された日曜日。イースターという言葉を聞いた事はあると思います。(興味のある方はこちらへ、ドン・ボスコの列聖式の貴重な映像です。
https://ja-jp.facebook.com/dbnokaze (ドン・ボスコの風のFacebook4月1日1:31に投稿されたもの)
ちなみに4月1日はドン・ボスコの母、マルゲリータの誕生日でもあります。
さて、ドン・ボスコには様々な協力者がいましたが、反対者もいて命を狙われることもありました。しかし不思議な出来事がドン・ボスコを守ります。ドン・ボスコ自身次のように回想しています。
『しばしば命を狙われた経験から、私はトリノの街に出かける時は一人で歩かない方が良いと考えるようになった。
ある暗い晩、時刻もかなり遅くなってきた頃、私は不安を覚えながらも一人で家路をたどっていると、突然大きな犬が現われたので私は驚いてしまった。しかし、かみついてくるわけでもなく、かえって飼い主でもあるかのように私にじゃれついてきたのですぐに仲良くなり、オラトリオまで一緒に帰っていった。このことはその後何回も繰り返され、「グリージョ」(イタリア語で灰色の意味。外見はどう猛でオオカミに似ており、鼻は高く、耳が立っていて、背丈は1メールほどだったそうです。)と名付けたこの犬はすっかり私の番犬を務めてくれることになった。』
では、そのグリージョ、ドン・ボスコをどのように守ったのでしょうか。
『1854年11月の霧雨の降る夜、私は街から一人で帰宅するところだった。ある所まで来た時、二人の男が私の少し前を歩いているのに気づいた。二人は私の歩く速度に合わせて早足になったりゆっくり歩いたりしていた。そこで危険を避けるためあと戻りしようとしたが、時すでに遅しで、二人は何も言わずに飛び掛ってきて私の頭にマントを投げかけた。私は叫ぼうとしたがそれもできなかった。その時グリージョが現われ、うなり声を上げて一人に飛び掛る構えをし、同時に大きく開いた口をもう一人に向けた。
「その犬をなんとかどけてくれ!」と彼らは震えながら叫んだ。 「もちろん、しかし邪魔をやめてくれるなら」 「頼むからすぐどけてくれ!」
グリージョは怒ったオオカミのように吠え続けていた。二人が逃げるように行ってしまうと、グリージョは私のわきに寄り添って家まで守ってくれた。
私が一人で出歩く夜は決まって、どこからともなくグリージョが姿を現した。』
この犬はドン・ボスコが見ただけではありませんでした。オラトリの少年たちも見ていて時にはグリージョと遊んだりもしていました。
またルア神父もこの犬を2度見ました。
「ある晩、ドン・ボスコが緊急の用事で出かけようとしていた時、戸口のところにグリージョがうずくまっていた。ドン・ボスコがどけようとすると、グリージョはうなり声を上げて彼を中に押し戻そうとした。グリージョのことをすでに知っていたマンマ・マルゲリータはピエモンテの方言で息子に言った。『私のいうことが聞きたくないなら、せめてこの犬の言うことを聞いて、今夜は出かけないでおくれ』」
翌日ドン・ボスコは、その晩ある男がピストルを持って彼を殺そうと狙っていたことを知りました。
その後グリージョは1866年を最後に、姿を消してしまいました。
ドン・ボスコは何度もこの犬がどこから来ているのかを探ろうとしましたが、結局何もわかりませんでした。あとになってグリージョのことを聞かれた時、ドン・ボスコはほほえみながら
「あの犬のことを言うなら皆笑うだろう。かといって、普通の犬ではなかったことは確かだ」
少年たちと過ごすドン・ボスコはいつもほほえんでいましたが、命まで狙われるほど危険な状況になったこともあったのでした。しかし、ドン・ボスコの夢は神様からのもの。それだからこそどんな状況になっても必ず助けの手があったのです。時にはグリージョのように人間以外の助け手もあったのです。
VIVA DON BOSCO!!
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