医務担当日記(RSウイルス編)
- 2023/08/01 10:00
昨日に引き続き 医務担当です。
今日は【RSウイルス】についてご紹介します。
RSウイルスとは
発熱・咳・鼻汁・咽頭痛・頭痛・倦怠感(元気がないなど)
などの主に風邪の症状ですが、肺炎を起こすなど、重症化することもあります。
つぼみの寮では 6月中旬にRSウイルスも流行し、
肺炎で入院が必要になったお子さんもおられました。
発熱・ひどい咳込み・早い呼吸・哺乳量の減少・ゼイゼイとした呼吸音
の症状から通院に繋げ、
入院時の検査で「RSウイルス感染症による肺炎」と診断されました。
現在は完治して毎日元気に過ごしていてホッとしていますが、
引き続き感染症対策は十分に意識していきたいところです…!
中でも、生後6か月未満の乳児や低出生体重児・心疾患・肺疾患・免疫不全
のある方の場合は、重症化しやすいとされるため注意が必要です。
熱が38℃以上に上がる・呼吸が浅く早くなる・ゼイゼイと咳が続く・
痰がつまる・急にぐったりする
等の症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
予防方法については、昨日お話ししたヘルパンギーナ同様
咳エチケットやこまめな手洗い・人混みなどの密を避ける
事で予防ができます。
また、朝や夕方などの比較的涼しい時間帯に屋外で遊び、気持ちよく汗をかく経験を積むと、感染症予防だけでなく熱中症にもなりにくい身体を育むことができますよ◎
治療方法もつらい症状を和らげる「対処療法」が中心です。
少量を頻回に与える水分補給を意識して脱水を予防し、
食事は塩分や酸味ひかえめ・温度も高すぎず低すぎず・柔らかくて喉ごしの良いものがおススメです(昨日より具体的にお伝えしてます)。
解熱剤も上手に活用していけると症状改善に役立ちますよ。
症状が治まった後も便中にウイルスが残っているので、
周囲を汚さないようにシートや新聞紙を敷いたり、おむつ交換後の手洗いもお忘れなく!
2日続けて長々とお話させていただきました。
また感染症等を状況を見ながら発信していけたらと思っています。
少しでも子育てのお役に立ちましたら幸いです
【参考】
東京感染症情報センター
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/herpangina/herpangina/