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心理士日記

  • 2024/03/20 18:12

心理士日記

 

先日、『センス・オブ・ワンダー』という本を読みました。

著者のレイチェル・カーソンと甥のロジャーは自然探検をする間柄。

夜の海辺や雨降る森、岬の星空…その光景や香り、音を一緒に感じた体験を綴った

短いエッセイです。

 

題名にあるセンス・オブ・ワンダーについてカーソンさんは以下のように述べています。

「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激に

みちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに

澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、

あるときはまったく失ってしまいます。もしもわたしが、すべての子どもの

成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、

生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる

感性」を授けてほしいとたのむでしょう」

 

子ども達と散歩の出かけると、まさに自然の不思議さに目が行きます。

風に揺れる木漏れ日、流れる水の煌めき、草花の色使い。

 

あちこち動きまわるアリはどこからやってきたのだろうか、示し合わせたように

土から出てくるセミはどうやってその時期を知るのだろうか…。

 

カーソンさんは続けてこう述べます。

「この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが

自然という力の源水から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中に

なることなどに対する、かわらぬ解毒剤となるのです」

 

育児では、次々に目の前にやってくる予定、するべきことに追われてしまい

ますよね。

疲れ擦り減り、望むようにいかずイライラしたり悲しくなったり、やりたいことを

やれない毎日にもなるかもしれません。

そんな時はいかに頑張るかも大事ですが、頑張り続けるためにこそいかに

休まるかが大事だと思っています。

 

センス・オブ・ワンダーはそんな時に思い出してほしい言葉です。

あなたのセンス・オブ・ワンダーが働く瞬間はどんな瞬間でしょうか。

 

ちなみに私がセンス・オブ・ワンダーを働かせたもっとも古い記憶は、ご飯に

まぶされたかつお節が動いているのを見て「生きている⁉」と身をかがめて記憶です。

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