心理士日記(大切にする場所)
- 2023/08/18 10:00
乳児院には複数の専門職が働いています。
今回は心理士の私からお話ししていこうと思います。
先日 たまたま付けていたテレビから、あるお母さんの話が聞こえてきました。
「お腹の中で赤ちゃんを育んで、命懸けで出産して、
100%の子育て…と思うと、心が枯れていくんですね、すごく。子育てって」
子育て支援の世界では
「子育ては完璧じゃなくていい。ほどほどでいいんだよ。」
とよく言います。
「自分なりの子育て」でいいんです。
ですが、それも簡単ではないですよね。
子どもと関わっていれば、心配することもイライラすることもあります。
うまくやっている周りの人と比べて悲しくなることも
一人頑張る中で、孤独な気持ちになることもあります。
…どうしてこんなに心が揺れてしまうのでしょう?
家庭ではお母さんやお父さんが、乳児院では職員さんたちが、
子どもたちのことを毎日大切に育ててくださっています。
「大切」という言葉を調べてみると、
『自分の身に大いに差し迫っていること』
が大元の意味なんだそうです。
つまり、自分の身に差し迫っていることは「大切なこと」。
心配やイライラ、悲しさや孤独感が迫ってくるのも
子どもの事が大切だから、
あるいはお母さんやお父さんにとって
大切な何かと関わっているからかもしれません。
乳児院は、
子どものこと、お母さんやお父さんのことを大切にする場所です。
困った時には、ぜひ頼りにしてください。
子育て相談を受け付けています。
メールアドレス shien@caritastsubomi.jp
(QRコードはスマホを長押しすると読み込めます)