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ベア、天国へ

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小学3年生のベアは連休に家族で海水浴に出かけ、楽しい週末を過ごしたはずだった。しかしそれまで健康そのものだった彼女は、疲れのせいか連休が明けても起き上がれず学校を休んだ。そして突然の心肺停止、蘇生をしてからICUで1週間、小さい体に点滴の管がこれでもかというくらい取り付けられていた。
来月は待ちに待った初聖体。神父様は病者の塗油、扶助者聖マリア様の祝福と、いつでも初聖体が受けれるようにと、意識のあるうちに初めての赦しの秘跡をしてくださった。
ベアは生きようと小さい体で果敢に得体の知れない病気と闘っていたが、倒れて1週間後の火曜日の朝、朝日が昇る前に眠るように神様の元に旅立ってしまった。
バビー神父様はベアが入院していた1週間のうち、シスターとともに、または一人で5回も病室に訪れてくださった。亡くなった次の日の高校生のためのミサ、また同級生全員と保護者の方が参加した正午のレクイエムミサで、神父様はベアの話をしながら何度も涙をこらえてミサを捧げてくださった。

全校生徒がベアの病気回復のために祈りをしていたが、亡くなってからも学校の聖堂に飾られた彼女の祭壇に、登校時間から1日中祈りに来る姿は絶えない。
初聖体で着るはずだった白いドレスを身に付けたベアは、色とりどりの花で飾られた棺の中で天使のように微笑んでるように見えた。
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