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2017年03月16日の記事は以下のとおりです。

少数民族への支援―ミンダナオ島ブキンドゥノン DAY2

朝から私たちのこの旅行のコーディネーターであるマリオ神父様が宿泊所に迎えに来てくださいました、神父様が支援しているミンダナオ島の中心部に当たるマラマッグにあるいくつかの少数民族とビサヤ地方の貧しい人たちの混合の村でミサに参加しました。

ファイル 237-1.jpg 特別車で村に向かいます。
説教中に部族の人、ビサヤの人、カリタスの生徒(タガログ)、そして私(日本)が前に立ち、それぞれの言葉で「ありがとう」などの言葉を言いました。私たちは言葉や容姿が違うけれども、神の御顔を仰ぎ見ることで、一つの心で神を賛美し、人々に奉仕することができるというような説教だったそうです。ちなみにミンダナオの人々は、それぞれの部族や地方で話されている言語と別に共通語としてビサヤ語、そして学校に行った人であれば国語であるタガログ語を話します。
ミサが終わると村のご婦人たちが、部族の踊りを披露してくださいました。部族以外の人に教えてはいけないそうで、教えたら鶏を絞めて血で清めなければならないそうです。宗教はカトリックと伝統宗教が混合しています。
村の代表の方に寄付を渡し、生徒たちが子供たちに折り紙を教えている間、今回の寄附の使用目的である、浄化槽の穴を見に行きました。これまでトイレは穴が開いているだけだったそうですが、今年政府から浄化槽の設置が義務付けられ、今回の寄附で8台分の浄化槽が買えるとのこと。
その後に去年の寄附で修理されたダムをみんなで確認し、最後に今回の寄附の記念としてタマリンドの木を2本植えました。
世界のどこでも少数民族は発展から取り残され、貧困に喘いでいます。不正な農地取得で農地を取り上げられたミンダナオの人々がマニラに来てハンガーストライキを行っていることが度々報道されます。この村にも去年土地を追われ、家ごと引っ越してきた人々が10家族ほどいます。そんな人たちを政府は守ってくれません。このような体験を通して、生徒たちが自分たちのことだけでなく、フィリピン人として自分の国のために、自分たちができることは何かを真剣に考える機会になってほしいと願っています。

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民族衣装でミサに参加。    下の写真の私の2人右となりの方々は
               DATUと呼ばれる部族の首長たち

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ダムとポンプ               記念植樹

少数民族への支援ーミンダナオ島ブキンドゥノン

年から学校のミッションの一つとして、貧しく小さくされているフィリピンの少数民族(国民の10%)のため、学校や少数民族が住む共同体への寄附を通して支援を行っています。今年は生徒と生徒会の先生、保護者会のミッションの係り、そしてシスターと4人で寄付を届け、去年の寄附がちゃんと使われたかどうかを見にいってきました。
ファイル 236-1.jpg
ブキドゥノンは“真ん中”という意味があって文字通りミンダナオ中部にある高山地域です。
上)去年の寄付で購入された教科書  左下)満開のゴールドツリー 右下)子豚の丸焼き(帰りに寄ったら、ほとんど骨だけになっていました。)
   
DAY1
朝5時半の飛行機でカガヤンデ・オロ市に7時前に到着。車で5時間走り、お昼に最初の目的地の学校を個人的に支援している神父様のいる小教区へ到着。お祝いなのか、ご馳走が並んでいるところに連れて行かれ、食事に招待されました。ちょうど地域教会の月一の集まりに私たちは乱入してしまったようです。そこでは学校の先生たちが、去年寄付したお金で購入した教科書の一部を見せるために、わざわざ山から持ってきてくれました。学校は山の中腹にあるため、天候次第で私たちが行けないのを見越して用意してくれたようです。
御馳走を頂き、力を蓄えたところで、雨が降らないことを祈りながら山にある学校に向かいました。車で30分弱走り、山の入り口から車で登れるところまで行き、途中から歩き始めました。なだらかな山の斜面には高原野菜畑が広がり、牛や馬が私たちの歩みを見守ってくれていました。この日は雲で日が隠れて涼しく登山日和でしたが、道は舗装どころか石と泥土、そして動物の落とし物をよけながら歩くので結構大変です。先生たちは自分たちの住んでいるところから3キロ、毎日歩いて通っているそうです。
学校に到着するとすでに子供たちや村人たちが私たちの到着を待っていました。50名ほどの子供たちとゲームをしたり、私たちはその土地の言語の歌を学び、折り紙を教えたりと交流しました。電子機器がない場所で育っている子供たちの顔は生き生きと輝いています。
雨が降り出しそうだったので、名残を惜しんで山を下りました。
また教会に戻り、寄付の小切手を神父様に手渡ししました。そこでいろいろお話を伺うことができました。以前は別のところにある学校に子供たちは通っていたのですが、雨が降ると小川が増水し、雨季にはほとんど学校に通えなくなることが多かったそうです。それを神父様が、まったく個人のミッションとして村の中に学校を作り、少数民族独自のカリキュラムで教育できるように始めたそうです。7年で3つの学校、そして21人の先生の運営費と給料のために休みを惜しんで働き、寄付を募りながらやりくりしているとのことでした。去年までは電気がなかった村も、学校のためにと電力会社に頼み込んで設置してもらったそうです。来年の支援も約束し、教会を後にしました。

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のどかな田園風景。途中で渡った川は、帰りには増水していました。

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子ども達は去年のこともちゃんと覚えていたようです。

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