少数民族への支援ーミンダナオ島ブキンドゥノン
- 2017/03/16 11:11
- カテゴリー:まなざし
年から学校のミッションの一つとして、貧しく小さくされているフィリピンの少数民族(国民の10%)のため、学校や少数民族が住む共同体への寄附を通して支援を行っています。今年は生徒と生徒会の先生、保護者会のミッションの係り、そしてシスターと4人で寄付を届け、去年の寄附がちゃんと使われたかどうかを見にいってきました。
ブキドゥノンは“真ん中”という意味があって文字通りミンダナオ中部にある高山地域です。
上)去年の寄付で購入された教科書 左下)満開のゴールドツリー 右下)子豚の丸焼き(帰りに寄ったら、ほとんど骨だけになっていました。)
DAY1
朝5時半の飛行機でカガヤンデ・オロ市に7時前に到着。車で5時間走り、お昼に最初の目的地の学校を個人的に支援している神父様のいる小教区へ到着。お祝いなのか、ご馳走が並んでいるところに連れて行かれ、食事に招待されました。ちょうど地域教会の月一の集まりに私たちは乱入してしまったようです。そこでは学校の先生たちが、去年寄付したお金で購入した教科書の一部を見せるために、わざわざ山から持ってきてくれました。学校は山の中腹にあるため、天候次第で私たちが行けないのを見越して用意してくれたようです。
御馳走を頂き、力を蓄えたところで、雨が降らないことを祈りながら山にある学校に向かいました。車で30分弱走り、山の入り口から車で登れるところまで行き、途中から歩き始めました。なだらかな山の斜面には高原野菜畑が広がり、牛や馬が私たちの歩みを見守ってくれていました。この日は雲で日が隠れて涼しく登山日和でしたが、道は舗装どころか石と泥土、そして動物の落とし物をよけながら歩くので結構大変です。先生たちは自分たちの住んでいるところから3キロ、毎日歩いて通っているそうです。
学校に到着するとすでに子供たちや村人たちが私たちの到着を待っていました。50名ほどの子供たちとゲームをしたり、私たちはその土地の言語の歌を学び、折り紙を教えたりと交流しました。電子機器がない場所で育っている子供たちの顔は生き生きと輝いています。
雨が降り出しそうだったので、名残を惜しんで山を下りました。
また教会に戻り、寄付の小切手を神父様に手渡ししました。そこでいろいろお話を伺うことができました。以前は別のところにある学校に子供たちは通っていたのですが、雨が降ると小川が増水し、雨季にはほとんど学校に通えなくなることが多かったそうです。それを神父様が、まったく個人のミッションとして村の中に学校を作り、少数民族独自のカリキュラムで教育できるように始めたそうです。7年で3つの学校、そして21人の先生の運営費と給料のために休みを惜しんで働き、寄付を募りながらやりくりしているとのことでした。去年までは電気がなかった村も、学校のためにと電力会社に頼み込んで設置してもらったそうです。来年の支援も約束し、教会を後にしました。