福島に行ってまいりました
- 2015/02/19 15:02
- カテゴリー:今日の出来事
2月17日、福島に行ってまいりました。
飯館村から伊達市に避難している方々で借り上げ住宅に
住んでおられる方々が、震災後ずっと顧みられない状況に
置かれていましたが、福岡百子さんを通して1年半前から
主に九州方面から物資が送られてくるようになったそうです。
当日レンタカーに各支部から集められた毛布や日用品を
ぎっしり詰めて朝早く出発。被災地の現状を知るためにも
6人のシスターとお二人のボランティアさんとで行って
きました。6つの町に避難されている方々の取りまとめを
行っている自治会長さんによると、物資が集まるのを待ち、
大体2か月に一度公民館をお借りして配布されるとのこと。
荷物を降ろした後、自治会長さんのご自宅でお茶やお漬物
をいただきながら、いろいろとお話を伺いました。
その公民館では2か月に一度社協によってお茶会が開かれ
るということで、奇しくもその日がお茶会の日でした。
自治会長さんはぜひ私たちを紹介したいということで
案内してくださり、思いがけず皆さんにあいさつをする
機会に恵まれました。そして「いのち」を歌わせていた
だいたのですが、皆さんの表情には目に見えない放射能
への不安、そして先行きの見えないことへの諦めというか、
疲れのようなものが見て取れました。
お祈りとまたの出会いをお約束し、飯館村に向かいました。
放射能の影響でまだ住むことのできない飯館村。家々は
あるのに、カーテンは閉まり、ほとんど人影はありません。
広い田んぼや畑を見るにつけ、すべてを失った人の悲しみが
シスターたちの心に焼き付けられたようです。除染のために
削られた土が入った1トン入りの黒い袋(通称トンパック)が
至る所にありました。
情報がなかったために、いったん遠くに避難した後帰って
来て、大量の被ばくをしてしまったと…。それでも明るく
前向きに人のために尽くす姿に心が痛みました。
色々なことを感じ、考えさせられた日となりましたが、
とにかく現地に赴き、実際に人と出会うことの大切さを実感
して帰ってきました。
教皇フランシスコの「出向いて行きなさい!」という言葉を
いつも心に抱いて生活していきたいと思います。