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5つのパンと2匹の魚

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第一朗読 民数記11章4-15節
福音朗読 マタイによる福音14章13-21節

人は、不足する事態が起こると嘆くものだ。
イスラエルの民もそうだった。
苦しいエジプト生活から脱出させてもらったにも
かかわらず、砂漠でのひもじさに耐えられず
泣きごとを言い始めた。
「誰が肉を食べさせてくれないものか。
エジプトでは魚をただで食べていたし、
きゅうりやメロン、葱や玉葱やニンニクが忘れられない…。」
民の指導者であるモーセは苦しむ。
「あなたは、なぜ、僕を苦しめられるのですか。…
この民すべてに食べさせる肉をどこで見つければよいのでしょうか。…
私一人では、とてもこの民すべてを負うことはできません。」
神に託された使命の重さを嘆くモーセ。
まるで、今日の福音の中の弟子たちのようだ。
人里離れた場所まで着いてきた大勢の群衆を憐れに思い、
「何か食べさせなさい」とイエスに言われた弟子たちは、
「ここには、五つの魚と二匹の魚しかありません」と半ば
責任を逃れるかのように答える。

イエスはこの不足の事態に対してどう対処したのだろうか。
モーセのように嘆くことはせず、むしろ感謝したのだ。
五つのパンと二匹の魚をとり、天を仰いで賛美の祈りを唱えた。
すると、それらは群衆に配ってもなお、12のかごに余るほどに
増えるという奇跡が起きた。これはどういうことなのか…。

物が足りない、お金が足りない、人がいない、はかどらない、
うまくいかない、具合が悪い…。日常よくあることだ。
そんな時、このイエスの姿に見倣おう。
文句を言ったり、機嫌を悪くしたり、あまりに心配し過ぎたり、
嘆いたり、落ち込んだりする前に、思い切って感謝してみてはどうか。
「主よ、この与えられたものを感謝します!
あとはあなたが補ってくださることを信じます」
その欠けた部分を、神が恵みで覆ってくださるに違いない。

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