大変ご無沙汰してしまいました。
あちこち出張のため、母屋の居間を離れておりました(笑)。
今は世代別管区集会のため、宮崎修道院に来ております。
今日午前中のプログラムの後、お弁当をいただきながら
大変興味深い話を聞き、休憩時間を利用して取材に行って
参りました!その分かち合いをしたいと思います。
カトリック宮崎教会は現在建築中で、その間ここカリタスの園の
聖堂が宮崎教会となっています。ですから、毎週日曜日、信徒の
皆さんが大勢カリタスの園にいらっしゃいます。新しくなる宮崎
教会に取り付けるステンドグラスを制作しておられるのが、
カトリック白河教会の渡辺氏。阪神大震災で崩壊してしまった
中山手教会の立派なステンドグラスが長年倉庫に眠ったままに
なっていましたが、それが日の目を見ることになりました。
震災前の中山手教会
以前、その一部が高松教区の教会にも使用されたのですが、今回
宮崎教会でも再使用されるということでこちらに運ばれてきました。
旧志願院の部屋が工房となり、信徒の皆さんが一丸となって、
ガラスを洗い、磨くなどの下作業が行われ、5月からは渡辺氏が
ガラスを組み合わせながら制作中です。もとはフランスから運ばれた、
ステンドグラス界では最高級のガラスだとか。
ところで、渡辺さんは望洋庵の聖体ランプの作者でもあります。
以前望洋庵でお会いしたこともあり、工房を尋ねたところ、
お忙しいにもかかわらず、いろいろとご説明下さいました。
非常に興味深かったです。
とても分厚くゴロゴロした破片がバケツに色ごとに分けられていて、
一見黒っぽい塊にしか見えませんが、光りを透かして見ると、
濃淡があり非常に美しいです。

信者さんたちがそれぞれ工房を訪れ、このガラスのかけらを使って
ストラップを作ったり、教会の外壁にはめ込んでもらえるという
個人の作品に挑戦したりと、みんなで教会づくりに参加している
感じがあります。普通、ステンドグラス教室に通うためにはかなりの
額がかかりますが、ここは一般公開ステンドグラス教室さながらで、
子どもたちも作業に来るそうです。
長方形のものが、主任の吉田神父様や信者さんたちの作品
この作業のために家族と長らく離れ離れの渡辺さん。小学1年生になる
娘さんに自分の仕事を見せるためにも献堂式に呼びたいとの希望を
遠慮がちに話されていました。ぜひ、その願いが叶うといいですね!

11月3日に行われる献堂式。喜びが満ち溢れる日となることでしょう。